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現代存在論講義 ?

物質的対象・種・虚構

現代存在論講義 ?
著者 倉田 剛
ジャンル 哲学・思想
出版年月日 2017/10/19
ISBN 9784788515444
判型・ページ数 A5・192ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり

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内容説明

目次

目前の机のような「中間サイズの物質的対象」,生物・物質・人工物の「種」,現実世界と事物のあり方が異なる「可能世界」,小説のキャラクターといった「虚構的対象」についての四講義を所収。論理学を武器とする現代存在論の本格入門書,各論編。
現代存在論講義 ?――目次

序 文
I巻のおさらい
II巻の内容について

第一講義 中間サイズの物質的対象
 1 物質的構成の問題
  1.1 二つの相反する直観
  1.2 粘土の塊と像
  1.3 ニヒリズムあるいは消去主義について
  1.4 像と粘土の塊との非同一性を擁護する
  1.5 構成関係の定義

 2 通時的同一性の問題─変化と同一性
  2.1 同一性とライプニッツの法則
  2.2 四次元主義
   Box 1 四次元主義と物質的構成の問題
  2.3 三次元主義
  2.4 通時的同一性の条件あるいは存続条件について

まとめ

第二講義 種に関する実在論
 1 種に関する実在論
  1.1 種についての直観
  1.2 普遍者としての種
   Box 2 種の個体説について
  1.3 性質と種(その一)─偶然的述定と本質的述定
  1.4 性質と種(その二)─述語の共有
  1.5 性質と種(その三)─タイプ的対象としての種
   Box 3 種の例化を表現する“is”は冗長ではない

 2 種と同一性
  2.1 数え上げ可能性
  2.2 種と同一性基準

 3 種と法則的一般化
  3.1 法則的言明
  3.2 種と規範性
   Box 4 HPC説と「自然種の一般理論」

 4 付録─種的論理について

まとめ

第三講義 可能世界と虚構主義
 1 様相概念と可能世界
  1.1 様相概念─可能性と必然性
  1.2 可能世界─様相文が真であるとはいかなることか
  1.3 付録─可能世界意味論の基本的アイディア

 2 様相の形而上学
  2.1 可能世界への量化と現実主義的実在論
  2.2 ルイス型実在論

 3 虚構主義
  3.1 反実在論としての様相虚構主義
  3.2 フィクションにおける「真理」とのアナロジー
  3.3 背景とメタ理論的考察
  3.4 虚構主義への反論1
  3.5 虚構主義への反論2

まとめ

第四講義 虚構的対象
 1 基本的構図
  1.1 実在論か非実在論か
  1.2 虚構と真理
  1.3 記述の理論

 2 現代の実在論的理論
  2.1 マイノング主義(その1)─〈ある〉と〈存在する〉との区分
  2.2 マイノング主義(その2)─述定の区分および不完全性
   Box 5 非コミットメント型マイノング主義
  2.3 理論的対象説
   Box 6 虚構的対象についての虚構主義
  2.4 人工物説

まとめ

結語にかえて──イージー・アプローチと実践的制約

読書案内
あとがき
索引

装幀─荒川伸生

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