ホーム > つらさを乗り越えて生きる

つらさを乗り越えて生きる

伝記・文学作品から人生を読む

つらさを乗り越えて生きる
著者 山岸 明子
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 発達・教育
出版年月日 2017/06/10
ISBN 9784788515277
判型・ページ数 4-6・208ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせはこちら

ネット書店で購入

内容説明

目次

子どもはつらさにどう対処しているか。一生の罪悪感にどう向きあったか。うまくいかない母娘関係を和解に導いたものは? 誰もが人生のどこかでつらさを乗り越える困難と向き合う。生きる力の源を心理学者が文学作品,伝記,エッセイから読み解く。
つらさを乗り越えて生きる――目次

まえがき

1章 子どもにとって「想像上の仲間」がもつ意味は何か
   ─六つの文学作品をめぐって
? はじめに
? 移行対象の機能と意義
? 想像上の仲間
? 物語や小説に登場する「想像上の仲間」
(1)『アンネの日記』のキティ、『赤毛のアン』の二人の女の子、
『悪童日記』のクラウス
(2)『いけちゃんとぼく』のいけちゃん
(3)『思い出のマーニー』のマーニー
(4)『海辺のカフカ』のカラスと呼ばれる少年
? 六つのケースの比較
? おわりに

2章 罪悪感は何に対してもたれ、償うために何がなされるのか
   ─イアン・マキューアン『贖罪』と中島京子『小さいおうち』
? はじめに
? 望ましくない行動をした後の行動
? 望ましくない行動をした時にもたれる罪悪感
? 『贖罪』
? 『小さいおうち』
? 二つの小説における罪悪感とその後の行動
? おわりに

3章 人は何を行動の基準にし、何に救いを求めるのか
   ─遠藤周作の信仰をめぐる六つの小説の変遷
? はじめに
? 『黄色い人』─「なぜ悪いことをしないのか」
「悪いこととは何か」の問い
? 『黄色い人』『海と毒薬』─正しいとされていることへの疑問と
「正しさはあるのか」の問い
? 『沈黙』─西欧とは異なった道徳観
? 『死海のほとり』『イエスの生涯』─弱き人の信仰
? 『侍』─同伴者としてのイエス
? おわりに

4章 幼少期に母親との関係が悪かった娘は、その後どうなるのか
   ─マリア・カラスと佐野洋子の場合
? はじめに
? マリア・カラスの場合
? 佐野洋子の場合
? マリア・カラスと佐野洋子の共通点と相違点
? おわりに

5章 なぜ高村智恵子は精神的に破綻したのか
   ─立ち直った二事例と比較して
? はじめに
? 智恵子の生涯
? 智恵子の精神的破綻をもたらした要因
? ナッシュと加賀谷に回復をもたらした要因
? 智恵子・ナッシュ・加賀谷の比較
? おわりに

あとがき

  装幀=新曜社デザイン室

ページTOPへ