
著者 | 内藤 千珠子 著 |
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ジャンル | 社会学 > 歴史社会学 |
出版年月日 | 2015/10/30 |
ISBN | 9784788514539 |
判型・ページ数 | 4-6・258ページ |
定価 | 本体2,700円+税 |
在庫 | 在庫あり |
内容説明
目次
熱狂的な愛国は他者への無関心から生まれる。ヘイトスピーチなどにみられる,この「愛国的無関心」ともよべる現代の風潮を,日本独特の検閲制度に起因する感性として,さまざまな物語からあぶり出す。現代の出口のない閉塞感に風穴を穿つ力作。
愛国的無関心――目次
はじめに
第一部 帝国と検閲
第一章 愛国とジェンダー
1 生きにくさと暴力──ネット右翼と排外主義
2 快楽としての愛国
3 愛国の物語とジェンダー──従軍慰安婦問題と「真の被害者」
4 無関心の論理
5 仮想現実を語る「私」
6 他者の傷がもつ温度
第二章 伏字のなかのヒロイン
1 政治的な禁止、性的な禁止
2 「日本主義」のファッショ化――『改造』と『中央公論』
3 移民女性と「目に見えない懲罰」
4 消される文字、消える女たち
5 伏字の記憶
第三章 叛逆の想像力
1 過去に出会う場所
2 『アナーキー・イン・ザ・JP』の差別
3 脱色される政治性
4 「アンチ雅子」と「眞子様萌え」
5 皇室スキャンダルの表と裏
6 瀬戸内寂聴と大逆事件
7 美の定型をずらす
第四章 天皇制と暗殺
1 反復するスキャンダル
2 大逆事件と天皇の死 93
3 日蔭茶屋事件と伊藤野枝・大杉栄の虐殺報道
4 大逆事件と夏目漱石
5 回避される即位礼大典
6 『神と人との間』
7 伏字的死角の罠
第二部 物語の制度
第五章 ヒロインを降りる
1 政治的なヒロインの系譜
2 『エロス+虐殺』
3 天皇制と「母の母の母」
4 暗殺する女
5 ヒロインの条件
6 革命の物語への異和
第六章 帝国とファム・ファタール
1 女の二つの顔
2 混血のイメージ
3 身体のトラブルとオリエンタリズム
4 不潔な白
5 帝国主義の背理
第七章 帝国の養女
1 帝国主義と死角
2 博覧会と消費する視線
3 視界を曇らせるもの
4 帝国主義と養子
5 帝国の養女としてのヒロイン
第八章 壊れた物語
1 物語の不在
2 抵抗が無効化した世界
3 男たちの絆
4 平凡なファム・ファタール
5 死んだ母と「水の女」
6 欲望と規範
7 見ないこと/見えないこと
終 章 朝鮮と在日
1 「朝鮮人」の語感
2 日本語と在日文学
3 ファム・ファタールの悪意
4 普通の結婚と「唯一の脱出策」
注
あとがき
事項索引
人名索引
はじめに
第一部 帝国と検閲
第一章 愛国とジェンダー
1 生きにくさと暴力──ネット右翼と排外主義
2 快楽としての愛国
3 愛国の物語とジェンダー──従軍慰安婦問題と「真の被害者」
4 無関心の論理
5 仮想現実を語る「私」
6 他者の傷がもつ温度
第二章 伏字のなかのヒロイン
1 政治的な禁止、性的な禁止
2 「日本主義」のファッショ化――『改造』と『中央公論』
3 移民女性と「目に見えない懲罰」
4 消される文字、消える女たち
5 伏字の記憶
第三章 叛逆の想像力
1 過去に出会う場所
2 『アナーキー・イン・ザ・JP』の差別
3 脱色される政治性
4 「アンチ雅子」と「眞子様萌え」
5 皇室スキャンダルの表と裏
6 瀬戸内寂聴と大逆事件
7 美の定型をずらす
第四章 天皇制と暗殺
1 反復するスキャンダル
2 大逆事件と天皇の死 93
3 日蔭茶屋事件と伊藤野枝・大杉栄の虐殺報道
4 大逆事件と夏目漱石
5 回避される即位礼大典
6 『神と人との間』
7 伏字的死角の罠
第二部 物語の制度
第五章 ヒロインを降りる
1 政治的なヒロインの系譜
2 『エロス+虐殺』
3 天皇制と「母の母の母」
4 暗殺する女
5 ヒロインの条件
6 革命の物語への異和
第六章 帝国とファム・ファタール
1 女の二つの顔
2 混血のイメージ
3 身体のトラブルとオリエンタリズム
4 不潔な白
5 帝国主義の背理
第七章 帝国の養女
1 帝国主義と死角
2 博覧会と消費する視線
3 視界を曇らせるもの
4 帝国主義と養子
5 帝国の養女としてのヒロイン
第八章 壊れた物語
1 物語の不在
2 抵抗が無効化した世界
3 男たちの絆
4 平凡なファム・ファタール
5 死んだ母と「水の女」
6 欲望と規範
7 見ないこと/見えないこと
終 章 朝鮮と在日
1 「朝鮮人」の語感
2 日本語と在日文学
3 ファム・ファタールの悪意
4 普通の結婚と「唯一の脱出策」
注
あとがき
事項索引
人名索引