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国際比較・若者のキャリア

日本・韓国・イタリア・カナダの雇用・ジェンダー・政策

国際比較・若者のキャリア
著者 岩上 真珠
ジャンル 社会学 > 家族・女性・ジェンダー
出版年月日 2015/03/05
ISBN 9784788513464
判型・ページ数 A5・264ページ
定価 本体4,600円+税
在庫 在庫あり

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内容説明

目次

非正規雇用の拡大とジェンダー格差の中で若者たちのキャリアはどのような困難に直面してきたか。就職超氷河期を乗り越えて若者が成人期に移行する道筋を,東京・ソウル・ミラノ・トロントで同一調査を実施して比較し,若者支援策の現状と課題に迫る。
国際比較・若者のキャリア――目次

はじめに (岩上 真珠)

 ?国際比較の目的と方法

序 章
グローバル化時代における若者のキャリア形成  岩上 真珠
 1.若者の社会的位置の変化
 2.グローバル化と格差
 3.初期キャリア形成の変容
 4.本書のねらいと構成

第1章
4ヵ国調査の概要  岩上 真珠
 ─日本・韓国・イタリア・カナダの国際比較  酒井 計史
 1.調査設計
 2.対象者と対象地の選定
 3.調査方法
 4.4ヵ国の調査結果

?日本と韓国

第2章
初期キャリア形成におけるジェンダー格差  岩上 真珠
 はじめに
 1.離家
 2.仕事
 3.結婚
 4.年収・意欲
 5.ジェンダー格差の4ヵ国比較

第3章
学校から仕事への移行  酒井 計史
 ─正規雇用と勤続に与える影響
 1.日本的典型移行とは
 2.学校から初職への移行の実態
 3.初職の就業形態と「典型移行」
 4.初職正規雇用の規定要因
 ─「学校の紹介」または「間断なき移行」をめぐって
 5.初職正規雇用の勤続の規定要因
 6.まとめと考察─若者と女性の雇用機会をめぐって

第4章
若者の仕事観とジェンダー意識  大槻 奈巳
 1.不透明な時代の仕事観とジェンダー意識
 2.雇用,仕事観,ジェンダー意識の関連(クロス集計)
 3.仕事観とジェンダー意識に影響する諸要因(重回帰分析)
 4.韓国・イタリア・カナダの傾向
 5.4ヵ国若者の仕事観とジェンダー意識
 6.まとめ

第5章
日本の若者政策:現状と課題  宮本 みち子
 はじめに
 1.日本の若者の現状
 2.若者の雇用問題の発生と雇用政策の展開
 3.成人移行期政策としての少子化対策
 4.若者の自立支援政策の展開
 5.若年雇用対策から若者総合政策へ

第6章
韓国の若者政策:現状と課題  _ 智恵
 はじめに
 1.韓国の若者がおかれている現状とキャリア形成
 2.通過儀礼としての兵役
 3.若者政策の現状と課題
 4.結 論

第7章
日韓の若者にみる非正規雇用とジェンダー  平田 周一
 1.韓国と日本
 2.就業とジェンダーの日韓比較
 3.韓国と日本の学歴社会
 4.日韓若者の正規/非正規雇用とジェンダー
 5.日韓若者の就業,教育,ジェンダーの相互関係(多項ロジット分析)
 6.結 論

 ?イタリアとカナダ

第8章
イタリアの若者政策:現状と課題  土屋 淳二
 はじめに
 1.「社会問題」としての「若者」
 2.若者政策と雇用支援

第9章
成人移行期にみる若者の自立問題  カルロ・ブッツィ
 ─イタリアの家族関係のあり方
 1.イタリアの成人期移行をめぐって
 2.親と同居する若者類型の分析
 3.新しい家族の形成
 4.まとめ

第10章
就職と学歴  ピエランジェロ・ペーリ
 ─ミラノの若者を事例として  エンツォ・ロネル
 1.雇用環境の変化
 2.学校から仕事への移行
 3.就職活動
 4.仕事の満足感
 5.まとめ

第11章
イタリア女性にみる仕事観  フランチェスカ・サルトーリ
 ─ジェンダー問題を中心として
 1.将来の進路選択と展望
 2.仕事と家族にみるジェンダー意識
 3.仕事の選択と満足感
 4.まとめ

第12章
トロントの若者にみるキャリアと家族形成  イト・ペング
                         メリッサ・モイザー
 はじめに
 1.先行研究の概観
 2.トロント調査の概要と目的
 3.トロントの若者のキャリア形成と成人期移行の実態
 4.調査結果の要約
 5.結 論

付録 調査票「若年者の家族・キャリア形成に関する国際比較研究調査」
装幀・図版制作 谷崎文子

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