ホーム > 自己を知る脳・他者を理解する脳

自己を知る脳・他者を理解する脳

神経認知心理学からみた心の理論の新展開

自己を知る脳・他者を理解する脳
著者 苧阪 直行
ジャンル 科学・科学論
シリーズ 社会脳シリーズ
出版年月日 2014/07/25
ISBN 9784788513976
判型・ページ数 4-6・320ページ
定価 本体3,600円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせはこちら

ネット書店で購入

内容説明

目次

自己と他者をつなぐ心の迷路。情動や身体感覚から見た自己意識とは? 「他者の心」を推測する心のはたらきである「心の理論」の脳内メカニズムはどうなっているのか? 脳イメージングを駆使した研究から社会脳のはたらきに迫る研究最前線への招待。
自己を知る脳・他者を理解する脳――目次

「社会脳シリーズ」刊行にあたって
社会脳シリーズ6『自己を知る脳・他者を理解する脳』への序

1 アレキシサイミアと社会脳守口善也
はじめに─自分のことがわかること
自分のことがわかることは、なぜ大事なのだろう?
アレキシサイミア(失感情症)とは?
自閉症スペクトラム
自閉症スペクトラムとアレキシサイミア
自分のことがわかることと、他人のことがわかること
アレキシサイミアでの心の理論
共感とは?─共感における自己と他者
運動感覚レベルの同調とミラーニューロン
感覚運動レベルのマッチングと認知的共感
  ─理論説vs.シミュレーション仮説
アレキシサイミアと感覚運動レベルのマッチング
自分の感情への気づきのモデル
改めて、自己と他者の理解について
おわりに

2 身体的自己の生起メカニズム嶋田総太郎
はじめに
ラバーハンド錯覚
運動主体感と身体保持感
遅延感覚フィードバックへの順応
おわりに

3 自己を知る脳─自己認識を支える脳矢追 健・苧阪直行
「自分」が「自分」であるということ
自己認識とは
「私」はどこにいるのか
身体的自己とその脳内神経基盤
鏡の中の自己─顔と身体
「この手」は誰のもの?─身体保持感と運動主体感
心的自己とその脳内神経基盤
自己参照効果とは
心的自己は「特別」なのか
統合された自己とは

4 自己の内的基準に基づく意思決定中尾 敬
はじめに
不確実下における正答のある意思決定
社会的状況における正答のある意思決定
正答のない意思決定
正答のある意思決定と正答のない意思決定の違い
おわりに

5 自己を意識する脳─情動の神経メカニズム守田知代
はじめに
自己認知の発達過程
自己意識情動の発達過程
自己認知に関与する脳領域
自己意識情動を喚起させる手法
羞恥心を増幅させる手法
主観的な情動経験にかかわる領域
羞恥心とメンタライジングとの関係
自閉症スペクトラム障害者の自己意識情動
おわりに

6 心の理論の脳内表現大塚結喜
はじめに
心の理論の脳内基盤
Eネットワーク
人称問題

7 エージェントの意図を推定する心の理論
   ─知覚脳からアニメーションを楽しむ社会脳へ苧阪直行
はじめに
エージェントの意図を推定する社会脳
  ─アニメーションを用いたfMRI実験
ハイダーとジンメルの実験
ミショットの実験
おわりに

8 他罰・自罰の方向性を切り分ける外側前頭前野
   ─攻撃の方向性の神経基盤源 健宏・苧阪直行
はじめに
P―Fスタディ
おわりに

9 自他を融合させる社会脳─合唱をハイパースキャンする苧阪直行
はじめに
fNIRS(機能的近赤外分光法)とは?
ハイパースキャニングとは?
おわりに

引用文献
事項索引
人名索引
  装幀=虎尾 隆

ページTOPへ