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ノットワークする活動理論

チームから結び目へ

ノットワークする活動理論
著者 Y. エンゲストローム
山住 勝広
山住 勝利
蓮見 二郎
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 学習・知能
出版年月日 2013/06/15
ISBN 9784788513471
判型・ページ数 4-6・448ページ
定価 本体4,700円+税
在庫 在庫あり

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内容説明

目次

チームは,組織の現場でどのように機能しているのか?多様な協働の現場の参与観察から,革新が同一性の中からではなく異なる個性の結び目から生まれることを検証する,活動理論の新展開。チームから,境界を超えて結び合い,変化しつづけるノットワーキングへ!
ノットワークする活動理論─目次
日本語版へのまえがき―変わりゆく協働と学びの風景へ
はじめに

1章 チームと仕事の変容
チームという難問
研究の新しい波
文脈も歴史も欠いたチーム
社会技術的概念
社会技術型チーム 対 リーン生産型チーム
対象としての、自律性 対 品質
リーン生産を超えて─多様性、イノベーション、知識
変容する領域
チームの歴史的な位置づけ
本書の構成

2章 テレビ制作チームにおける障害への対処と隠蔽
言説的な障害とそれらへの対処
解釈枠組みとしての活動理論
場  面
番組制作過程のナラティブ
データ収集
3タイプの障害
障害対処の様態
完全性か、それとも隠蔽か?
活動システムとしてのPBTの内的矛盾
PBTについての歴史的観点
結  論

3章 敵対する者の間でのチームワーク
       ―法廷審理における調整、協力、コミュニケーション
拡張的移行を理論化する
法廷における障害と拡張―データの問題
制限による調整への回帰
協力への移行
省察的コミュニケーションにおける試み
見えない戦場

4章 一次医療チームにおける置き換わりとイノベーション
概念的枠組みを洗練する
事例1―高齢女性と介護医療従事者、あるいはツールが対象と置き換わる様子
事例2―チームとヒエラルキー
チームの歴史における二つの層
固定と流動

5章 教師チームにおける境界横断
学校における仕事の対象と動機
グローバル教育チーム
計画会議における話し合いの特徴
異年齢混合のグループ分けによる分業の再定義
空間の境界を横断する
時間の交渉によるルールの再定義
カリキュラムの中にある諸教科の境界を横断する
矛盾と討論
活動システムとその矛盾
二つの教師チーム間で境界を横断する
チームにおける境界横断の力と限界

6章 工場作業チームにおける知識創造
知識創造を詳細に調べる
二つの事例
説明枠組みとして野中・竹内のサイクルを用いる
説明枠組みとして活動理論と拡張的学習を用いる
拡張的学習における質問
拡張的学習における分析
拡張的学習における新しい解決策のモデル化
拡張的学習における新しいモデルの検証
拡張的学習における新しいモデルの実行
結  論

7章 チーム、インフラストラクチャー、社会関係資本
社会関係資本の媒介物としての人間活動システム
分配のインフラ―サービスのネットワーク
交換のインフラ―ルールの集積
生産のインフラ―ツールの布置
物質性の影響―社会関係資本の時間的力学

8章 鉄の鳥かごから風に舞う織物へ
作業チームの矛盾する性質
第一のテーゼ―チームは、複合的に媒介された、
    対象志向の活動システムとして分析されるべきである
第二のテーゼ―チームの性質は実行する生産の歴史的様式によって決まる
第三のテーゼ―ノットワーキングの流動的形態は、堅固に見える
    チームのような組織作業の形態よりも興味深くなってきている
仕事におけるチームと拡張的学習

9章 流動的な組織の場におけるノットワーキングと行為主体性
創発的相互作用の志向性と分散型行為主体性
活動理論の貢献
ヒエラルキー、市場、ネットワークにおける行為主体性、そしてそれを超えて
小説の例――ヒラーマン『邪悪なブタ』
経験的事例――ヘルシンキでの慢性疾患患者の治療におけるノットワーキング
ノットワーキングと社会的生産の環境下における学びの行為主体性

訳者あとがき
文  献  (15)
事項索引  (8)
人名索引  (1)
  装幀=虎尾隆

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