叢書 戦争が生みだす社会 ?
戦後社会の変動と記憶

著者 | 荻野 昌弘 編 関西学院大学先端社会研究所 |
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ジャンル | 社会学 > 歴史社会学 |
出版年月日 | 2013/02/25 |
ISBN | 9784788513235 |
判型・ページ数 | 4-6・320ページ |
定価 | 本体3,600円+税 |
在庫 | 在庫あり |
内容説明
目次
人間社会が避けられない戦争を,空間・移動・他者の新しい切り口から読み解く包括的研究シリーズ。太平洋戦争前後の未曾有の人口移動,旧軍用地の利用,戦争アニメ,取り残された戦争被害の問題群に光をあて,台頭する戦争待望論に認識転換を求める。
戦後社会の変動と記憶─目次
叢書「戦争が生みだす社会」序文(荻野 昌弘)
序章 「戦争が生みだす社会」研究の課題・・・荻野 昌弘
1 暴力をいかにとらえるか
2 境界の設定と社会
3 戦争が生みだす社会
4 他者概念の認識論的転換
第1章 戦争と人口構造・・・石田 淳
―高度経済成長の基盤としてのアジア・太平洋戦争
はじめに
1 戦争の制度面での影響
2 戦前・戦中の人口移動
3 人口還流としての引揚げ
4 敗戦による人口圧力
5 人口ボーナスの出現
6 高度経済成長下の人口移動
おわりに
第2章 軍が生みだした地方都市・・・前田 至剛
―三重県鈴鹿市の誕生と空間形成
はじめに
1 鈴鹿市の誕生と戦時下の都市形成
2 戦後復興と都市形成
3 風景に刻まれた軍の痕跡
結語
第3章 敗戦国の都市空間を把握する・・・今井 信雄
―群馬県における軍用地の跡地利用
1 敗戦国の都市空間
2 軍用地という空間と都市の形成―高崎歩兵連隊の設置と跡地利用
3 民間軍需工場から見た都市空間形成―中島飛行機の創設と戦後の展開
4 軍事施設の跡地利用―陸軍岩鼻火薬製造所と理研コンツェルン
おわりに―新しい都市理論に向けて
第4章 戦争と文化の制度化・・・雪村まゆみ
―アニメーションの誕生
1 空間の再編成と文化
2 アニメーションの制度化
3 戦後の展開
4 今日のアニメーター
第5章 「在米被爆者の語り」から・・・池埜 聡、中尾賀要子
―戦争が生みだす境界のはざまで
はじめに
1 背景
2 家族―声なき「声」を紡ぐ
3 アメリカ―「ゆらぎ」のなかで
4 在米被爆者のたましいの声
第6章 集団虐殺・レイプを受けたフィリピンの村のいま・・・武田 丈
―フォトボイスを通した境界を越えるこころみ
はじめに
1 マパニケ村の過去といま
2 フォトボイスによるフィールドワーク
3 境界を越えるこころみ
4 フォトボイスによってもたらされた変化
おわりに
第7章 騰衝日中戦争遺跡・施設・メモリアルサイトと現代社会・・・李 永祥、村島健司訳
1 騰衝日中戦争概況
2 日中戦争遺跡の現状
3 日中戦争関連施設の現状
4 メモリアルサイトの現状
5 日中戦争遺跡・施設・メモリアルサイトの現代的諸問題
6 日中戦争遺跡・施設・メモリアルサイトと反侵略・愛国主義教育
結び
雲南の戦闘 文献解題(編者)
終章 近代社会における平和・・・荻野 昌弘
戦争と聖なるもの 祭りと戦争 個と社会 実験室 対 実験室の戦争
テロリズムの時代 開発と原発 フランケンシュタイン効果
空白の場所―国家が統治していない世界 戦場空間と移動 戦争と差別
他者問題の解明
事項索引・人名索引 (viii)~(iv)
装幀 鈴木敬子(pagnigh-magnigh)
*本文中の写真は断りのない場合、編者・著者の撮影・提供による
叢書「戦争が生みだす社会」序文(荻野 昌弘)
序章 「戦争が生みだす社会」研究の課題・・・荻野 昌弘
1 暴力をいかにとらえるか
2 境界の設定と社会
3 戦争が生みだす社会
4 他者概念の認識論的転換
第1章 戦争と人口構造・・・石田 淳
―高度経済成長の基盤としてのアジア・太平洋戦争
はじめに
1 戦争の制度面での影響
2 戦前・戦中の人口移動
3 人口還流としての引揚げ
4 敗戦による人口圧力
5 人口ボーナスの出現
6 高度経済成長下の人口移動
おわりに
第2章 軍が生みだした地方都市・・・前田 至剛
―三重県鈴鹿市の誕生と空間形成
はじめに
1 鈴鹿市の誕生と戦時下の都市形成
2 戦後復興と都市形成
3 風景に刻まれた軍の痕跡
結語
第3章 敗戦国の都市空間を把握する・・・今井 信雄
―群馬県における軍用地の跡地利用
1 敗戦国の都市空間
2 軍用地という空間と都市の形成―高崎歩兵連隊の設置と跡地利用
3 民間軍需工場から見た都市空間形成―中島飛行機の創設と戦後の展開
4 軍事施設の跡地利用―陸軍岩鼻火薬製造所と理研コンツェルン
おわりに―新しい都市理論に向けて
第4章 戦争と文化の制度化・・・雪村まゆみ
―アニメーションの誕生
1 空間の再編成と文化
2 アニメーションの制度化
3 戦後の展開
4 今日のアニメーター
第5章 「在米被爆者の語り」から・・・池埜 聡、中尾賀要子
―戦争が生みだす境界のはざまで
はじめに
1 背景
2 家族―声なき「声」を紡ぐ
3 アメリカ―「ゆらぎ」のなかで
4 在米被爆者のたましいの声
第6章 集団虐殺・レイプを受けたフィリピンの村のいま・・・武田 丈
―フォトボイスを通した境界を越えるこころみ
はじめに
1 マパニケ村の過去といま
2 フォトボイスによるフィールドワーク
3 境界を越えるこころみ
4 フォトボイスによってもたらされた変化
おわりに
第7章 騰衝日中戦争遺跡・施設・メモリアルサイトと現代社会・・・李 永祥、村島健司訳
1 騰衝日中戦争概況
2 日中戦争遺跡の現状
3 日中戦争関連施設の現状
4 メモリアルサイトの現状
5 日中戦争遺跡・施設・メモリアルサイトの現代的諸問題
6 日中戦争遺跡・施設・メモリアルサイトと反侵略・愛国主義教育
結び
雲南の戦闘 文献解題(編者)
終章 近代社会における平和・・・荻野 昌弘
戦争と聖なるもの 祭りと戦争 個と社会 実験室 対 実験室の戦争
テロリズムの時代 開発と原発 フランケンシュタイン効果
空白の場所―国家が統治していない世界 戦場空間と移動 戦争と差別
他者問題の解明
事項索引・人名索引 (viii)~(iv)
装幀 鈴木敬子(pagnigh-magnigh)
*本文中の写真は断りのない場合、編者・著者の撮影・提供による