ホーム > 里山観光の資源人類学

里山観光の資源人類学

京都府美山町の地域振興

里山観光の資源人類学
著者 堂下 恵
ジャンル 環境・震災・都市・地域社会
出版年月日 2012/02/29
ISBN 9784788512740
判型・ページ数 A5・298ページ
定価 本体4,700円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせはこちら

ネット書店で購入

内容説明

目次

自然環境に配慮したエコツーリズム,グリーンツーリズム,そして「里山」観光の流行のなか,尊重されるべき「自然」として生成・活用される「象徴的資源」に注目し,その緻密なメカニズムを解明する。長期フィールドワークで問う地域振興の民族誌。
里山観光の資源人類学――目次

はじめに
第1章 環境観光への人類学的視座
? はじめに本書の問題設定
? 環境観光の発展
? 観光人類学における環境観光
? 環境主義の人類学における環境観光
? 資源人類学における環境観光
? まとめ

第2章 自然の観光資源化
? 日本における二次的自然
? 農村と観光
? 「里山」という焦点
? ヘリテージとしての自然
? まとめ

第3章 美山町における地域振興
? 美山町での情報提供者・団体
? 美山町の概要
? 江戸期の山林の機能と所有形態
? 近代から現代までの森林所有形態
? 森林関連産業の盛衰
? 工業の試行
? 農林業復興による地域再生
? 観光による地域活性化
? 行政関係者からみる美山町の観光振興
? まとめ

第4章 芦生の森―森林の観光資源化とその活用
? 芦生の森知井九ヶ村惣山
? 京都大学芦生演習林の変遷
? 芦生集落の変遷
? ダム問題とハイキングのきっかけ
? 芦生ハイキング
? 旅行業者の意識
? 京都大学の姿勢
? ハイキングガイドの内容
? ツアー参加者にとっての芦生ハイキング
? まとめ

第5章 かやぶきの里・北集落―茅葺き家屋の観光資源化とその活用
? 北集落の概要
? 家屋の保全
? 重要伝統的建造物群保存地区へ
? 北集落と観光
? 北集落での修学旅行受け入れ
? 茅葺き職人と茅葺き保全
? 葺き替え体験と職人
? まとめ

第6章 美山町住民による観光の取り組み
? 集落の生き残りとスキー場での民宿佐々里集落
? 美山町初の宿泊施設沈川楼
? 美山町立自然文化村
? まとめ

第7章 美山町に引き寄せられる新住民たち
? 美山町におけるかつての移住
? 移住者の増加と受け入れ
? 山村留学
? まとめ

第8章 「美山」という観光資源の生成と活用
? 美山町の事例からみる観光関係主体と資源化
? 美山町という観光資源の生成
? 観光実践における象徴資源・美山の活用
? 美山町の生態資源の保全

第9章 結論
あとがき
索引(人名・事項)
文献
装幀―難波園子

ページTOPへ