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心理臨床的支援の方法

カウンセリングのすすめ

心理臨床的支援の方法
著者 岡堂 哲雄 監修
菅 佐和子
ジャンル 福祉・看護・医療
シリーズ 看護・介護・保育の心理学シリーズ?
出版年月日 2010/04/10
ISBN 9784788511972
判型・ページ数 A5・216ページ
定価 本体1,900円+税
在庫 在庫あり

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内容説明

目次

ヒューマン・ケアの現場で必須の心理学的知識・技法を学ぶ新シリーズの第1回配本。病者・高齢者や家族の心理を理解し,感情交流の質を上げるために必要な臨床心理の知識と方法を解説。「人柄」「経験」プラス,よりたしかな方法を身に付けるために。
心理臨床的支援の方法 目次
[看護・介護・保育の心理学シリーズ]刊行にあたって
まえがき

第1章 対人援助に必要なカウンセリングの「こころ」
1 人間のこころが求めるもの
(1)共感とは何か
(2)共感を示す応答のコツ
2 共感を示す応答はどれだろう? ― レッツ エクササイズ!
(1)大学1年生・B君の事例
(2)治療の見通しに不安をもつ患者・Cさんの事例
(3)認知症の実母を施設に入居させた家族・Dさんの事例
3 相手にとって役に立つ応答とは
【レポート課題】
【参考書】

第2章 さまざまなカウンセリングの理論・技法
1 はじめに
2 人間主義的心理学に基づくカウンセリング
(1)来談者中心療法
(2)フォーカシング
(3)トランスパーソナル・セラピー
3 無意識を重視するカウンセリング
(1)精神分析
(2)分析心理学(ユング派)
4 行動療法
(1)新行動S-R理論
(2)応用行動分析モデル
(3)社会学習理論
(4)認知(行動)療法
【レポート課題】
【参考書】

第3章 発達障害の理解とカウンセリング
1 はじめに
2 発達障害とは
(1)軽度発達障害について
(2)発達障害はどれくらいあるのか?
(3)発達障害かどうかを、どう判断するか?
3 発達障害のカウンセリングのポイント
(1)「肯定的体験」としてのカウンセリング
(2)内的世界の推測と共感的理解
(3)実行可能性の高い具体的な提案
4 保護者へのカウンセリング
(1)障害児をもつ親が抱えるストレス
(2)障害受容について
5 おわりに
【レポート課題】
【参考書】

第4章 精神科看護とカウンセリング
1 はじめに
2 精神科におけるチーム医療 ― 看護師の役割
3 病理水準別のこころの構造
4 病理水準に合わせたかかわり方
(1)精神病水準の患者へのかかわり方
(2)人格障害水準の患者へのかかわり方
(3)神経症水準の患者へのかかわり方
5 おわりに
【レポート課題】
【参考書】

第5章 児童・思春期心身症の看護とカウンセリング
1 はじめに
2 Aさんの事例
3 事例の理解
(1)子どもの心身症
(2)過敏性腸症候群について
(3)心理社会的要因の関与の見極め
4 対応のポイント
(1)初回面接の重要性
(2)面接のすすめかた
(3)環境調整
(4)思春期心性への配慮
5 Aさんのその後と、カウンセリングで目標にしてきたこと
【レポート課題】
【参考書】

第6章 慢性疾患(糖尿病)看護とカウンセリング
1 はじめに
2 医療モデルと成長モデル
(1)医療モデルに従ったアプローチ
(2)成長モデルに従ったアプローチ
3 エンパワーメント・アプローチ
(1)エンパワーメント・アプローチの実際
(2)エンパワーメント・アプローチによるカウンセリング
4 おわりに
【レポート課題】
【参考書】

第7章 失語・失行・失認(脳器質性疾患)の看護・介護とカウンセリング
1 はじめに
2 ブローカ失語と口腔顔面失行・観念失行・構成失行の患者
3 カウンセリングの経過
【レポート課題】
【参考書】

第8章 妊娠・出産とカウンセリング
1 はじめに
2 母親の心理
(1)母親の心理の特殊性
(2)産後の心理
3 産後に注意すべき精神症状(不眠・うつ・強迫症状)
4 さまざまな心理的危機
(1)赤ちゃんの入院
(2)赤ちゃんが早く・小さく生まれた場合
(3)赤ちゃんの障害
(4)赤ちゃんの死をどう受け止めるか
(5)赤ちゃんの死をどうこころにおさめるか
5 妊娠・出産とカウンセリング
【レポート課題】
【参考書】

第9章 HIV看護とカウンセリング
1 はじめに
2 HIV感染症/エイズ患者の事例
3 援助的な質問とは
(1)セクシュアリティの多様さ
(2)開かれた質問
(3)援助的なコミュニケーション・スキルのチェック
(4)自分の価値観・感に気づく
4 HIV感染症の苦悩
(1)HIV感染症は「関係」に生じる苦悩である
(2)HIV感染症は「ライフ(life:生命・生活・人生)」のあらゆる
  側面に影響を与える
5 想定しうる難問発生状況
(1)伝える/伝えない
(2)服薬アドヒアランス
(3)保健行動
(4)物質関連障害(物質乱用など)
(5)人間関係や性行為
(6)心理状態
6 臨床心理士との連携
(1)臨床心理士やカウンセラーに相談を持ちかけるときに
(2)相談を持ちかけたあとで
7 おわりに
【レポート課題】
【参考書】

第10章 高齢者看護・介護とカウンセリング ― 認知症を中心に
1 はじめに
2 ある認知症の事例
3 カウンセリングの経過
4 おわりに
【レポート課題】
【参考書】

第11章 ターミナルケアの場での看護・介護とカウンセリング
1 はじめに
2 患者さんのこころを聴く
(1)必ず来る終わり
(2)死への意識
(3)Aさんの場合
3 家族のこころを聴く
4 おわりに ― こころを聴く側に問われるもの
【レポート課題】
【参考書】

第12章 家族を支える看護カウンセリング ― 共倒れ・虐待を防ぐために

1 はじめに
2 義母の介護に疲れた主婦
(1)Kさんの事例
(2)解説
3 病弱な子どもを抱える若い母親
(1)Rさんの事例
(2)解説
【レポート課題】
【参考書】

第13章 福祉に生かすカウンセリング
1 一般的なイメージのカウンセリングと、福祉現場における
  カウンセリング
2 施設生活に適応できない障害者支援施設入所者への
  カウンセリング
(1)A子さんの事例
(2)A子さんのカウンセリングのポイント
3 退院後の不安をもつ患者へのカウンセリング
(1)Sさんの事例
(2)Sさんのカウンセリングのポイント
4 おわりに
【レポート課題】
【参考書】

第14章 現場のテーマを研究へつなぐ
1 実践から研究へ ― 心理学研究とは何か
(1)知識の源
(2)実践研究のすすめ
2 探求への出発点 ― 研究スタイルの違い
(1)量的研究と質的研究
(2)統計的研究と事例研究
(3)仮説検証的研究と探索的研究
(4)縦断的研究と横断的研究
3 いかに探求するか ― 研究方法の違い
(1)観察法
(2)面接法
(3)調査法
(4)実験法
4 心理測定の基礎 ― 信頼性と妥当性
(1)信頼性
(2)妥当性
【レポート課題】
【参考書】

第15章 研究方法の基礎を学ぶ
1 心理測定の実際 ― 性格検査を通して
(1)質問紙法
(2)作業検査法
(3)投映法
2 心理統計の基礎 ― 測定の尺度水準
(1)比例尺度
(2)間隔尺度
(3)順序尺度
(4)名義尺度
3 心理統計の実際1 ― 似たものを探す
(1)相関
(2)相関係数
4 心理統計の実際2 ― 違いを見つける
(1)検定の原理
(2)検定の方法
【レポート課題】
【参考書】

文  献 183
人名索引 189
事項索引 190

  装幀=虎尾 隆

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