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質的心理学研究 第9号

特集 質的心理学における時間性・歴史性を問う

質的心理学研究 第9号
著者 日本質的心理学会
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 概論・研究法
シリーズ 質的心理学研究
出版年月日 2010/03/20
ISBN 9784788511897
判型・ページ数 B5・220ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり

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内容説明

目次

「時の中で生成していくもの」をどのようにとらえ,記述していくのか。質的研究の根幹に位置する問いに切り込む特集論文3本と,一般論文6本を収録。書評特集は「この本からはじめる質的心理学」。附録として基本図書100冊をコメント付きで一挙掲載!
目次
巻頭言  麻生 武「『手続き』や『方法』を越えて」

特集:質的心理学における時間性・歴史性を問う (責任編集委員:山本登志哉・麻生武)
■松尾純子
体験を語り始める
■大西 薫
子どもたちはつらい未来をどう引き受けるのか
―― 小児医療における「頑張れ」という言葉の意味
■やまだようこ
時間の流れは不可逆的か?
―― ビジュアル・ナラティヴ「人生のイメージ地図」にみる,前進する,循環する,居るイメージ

一般論文
■近藤(有田)恵・家田秀明・近藤富子・本田(井川)千代美
生の質に迫るとは
―― 死に逝く者との対話を通して
■浦田 悠
人生の意味の心理学モデルの構成
―― 人生観への統合的アプローチにむけて
■関根和生
幼児期における発話産出に寄与する身振りの役割
■畑中千紘
語りの「聴き方」からみた聴き手の関与
■桂 直美
教室空間における文化的実践の創成
―― アンサンブルの授業における教師と子どもの音楽の生成
■David R. Olson
Literacy, Literature and Mind(英文)
―― Jerome Bruner and the Narrative Turn in Cognition
(文字通りの意味,文学的意味と心――ジェローム・ブルーナーと認知研究におけるナラティブ・ターン)(日本語解説 小島康次)

BOOK REVIEW
■《書評特集》この本からはじめる質的心理学――テキスト書評特集
特集にあたって(田中共子)

発達心理・教育心理領域から(評:谷口明子)
無藤隆・やまだようこ・南博文・麻生武・サトウタツヤ(編)
『ワードマップ 質的心理学――創造的に活用するコツ』
木下康仁(編著)『分野別実践編 グラウンデッド・セオリー・アプローチ』
柴山真琴(著)『子どもエスノグラフィー入門――技法の基礎から活用まで』

臨床心理領域から(評:野村晴夫)
伊藤哲司・能智正博・田中共子(編著)
『動きながら識る,関わりながら考える――心理学における質的研究の実践』
岩壁茂(著)・下山晴彦(編)『プロセス研究の方法』(臨床心理学研究法2)
桜井厚(著)『インタビューの社会学――ライフストーリーの聞き方』

看護領域から(評:西村ユミ)
I. ホロウェイ・S. ウィーラー(著),野口美和子(監訳)
『ナースのための質的研究入門――研究方法から論文作成まで 第2版』
M. Z. コーエン・D. L. カーン・R. H. スティーブス(著),大久保功子(訳)
『解釈学的現象学による看護研究――インタビュー事例を用いた実践ガイド』
S. ヴォーン・J. S. シューム・J. シナグブ(著),井下理(監訳)
『グループ・インタビューの技法』

社会心理領域から(評:村本由紀子)
箕浦康子(編著)『フィールドワークの技法と実際――マイクロ・エスノグラフィー入門』
高橋順一・渡辺文夫・大渕憲一(編著)『人間科学研究法ハンドブック』
佐藤郁哉(著)『組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門』

福祉領域から(評:田垣正晋)
J. W. クレスウェル(著),操華子・森岡崇(訳)
『研究デザイン――質的・量的・そしてミックス法』
N. K. デンジン・Y. S. リンカン(編),平山満義(監訳)
『質的研究ハンドブック1巻――質的研究のパラダイムと眺望』
U. フリック(著),小田博志・山本則子・春日常・宮地尚子(訳)
『質的研究入門――〈人間の科学〉のための方法論』

参考資料:質的研究テキスト一覧

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